シンポジウムが開催されました

平成29年3月11日土曜日、甲府市内のジット甲府プラザで山梨大学ワイン・フロンティアリーダー養成プログラムシンポジウムが行われました。

会場の様子

会場の様子

学長挨拶

学長挨拶

学長のあいさつのあと、ドメーヌ茅ヶ岳代表の安部正彦氏による「ブドウ農家とワイン産業」と題した講演が行われました。安部さんは社会人として山梨大学大学院修士課程に学び、その後ワイナリーを立ち上げでいらっしゃいますが、農家としての立場から、そして新しく参入したワイナリーの経営者としてワイン産業についてお話をされました。ドローンを飛ばして棚のぶどうをどのように剪定するかを考えているという話には未来の農業の形が見えたように思います。

安部氏の講演
安部氏の講演

次にドメーヌヒデ代表の渋谷英雄さんによる「マスカットベーリーAに魅せられて」と題した講演が行われました。渋谷さんはワイン・フロンティアリーダー養成プログラムの卒業生です。しっかりワイン醸造を勉強されて臨む第2の人生。新しいワイナリーでどのように顧客を獲得し安定した経営をするのかといったアイデアが満載の素晴らしい講演でした。とくにマスカットベーリーAだけでいくつもの作品を造り分けているところなどはそのぶどうに対する深い愛情と強い志を感じました。

渋谷氏の講演

渋谷氏の講演

最後は山梨で酒屋さんを営む長谷部商店の長谷部 賢さんによる「酒販店から見る山梨県産ワインの魅力と展望」という講演でした。長い間山梨県でワインを売っている経験から最近のワイン事情に鑑みたくさんの知見を与えてくださいました。

情報交換会の様子

情報交換会の様子

その後は情報交換会が開かれました。講演者やワイナリーの方々と和気あいあいと話をされている方が多くみられ、山梨県としてまた山梨大学としてのまとまりの良さが伺える素晴らしい機会になりました。ご参加の皆様ありがとうございました。

アデレード研修報告

アデレード研修報告

期間 2017年2月26日(日)~3月5日(日)

 ワインフロンティアリーダー養成プログラムの授業の一環でアデレード研修に行ってきました。この研修はワイン産業における国際競争力強化カリキュラムの一環としてオーストラリア政府組織や大学、研究所の視察や研究者との意見交換を行うことで、オーストラリアワインの最近のマーケット情報やワイン法、最新の研究内容について学習することや、南オーストラリアの最新のワイン産業の実態を把握し、国際化を目指す日本のワイナリーに応用可能な技術の習得に努めることを目的にワイナリー訪問を行いました。雲一つない青い空と輝く太陽がまぶしいアデレードで私たちはたくさんのことを学んで帰ってきましたので紹介します。

前期最後の授業が終了しました

 ワインフロンティアリーダー養成プログラム前半最後の授業は、佐藤充克先生による授業でした。

 高品質なワインを醸造するポイントについて、またワインに含まれるレスベラトロールの健康効果について、ワインのオフフレーバーについて、ワインの官能評価についてと内容の濃い授業が行われました。

 ワインフロンティアリーダー養成プログラムの受講生はワイナリーに勤務している人が多いので、一旦ここで講義は終わりになり、10月までお休みになります。

 今年の夏は、今までのところ、梅雨の長雨もなく、非常に暑い日が続いているため、ブドウの成熟が非常に順調のようです。おいしいワインができるように祈っています。10月にまた元気な姿で会いましょう。

前期最後の授業が終了しました

ジル・ド・ルベル教授による夏期特別講演会が開催されました

 「ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム」の事業の一環として、今年度もボルドー大学醸造学部のジル・ド・ルベル教授を招聘し、平成28年7月20日(水)14時15分より、夏期特別講演会が開催されました。当日は、アサヒビール株式会社の洞口健一氏がフランス語から日本語への通訳をしてくださいました。

 題目は「Sensory and chemical studies of the ageing bouquet of wines(ワインの熟成香における官能評価とその化学的研究)」で、ワインの熟成に伴う香りの変化を最新の分析機器で捉える方法など多くの最新情報をご提供くださいました。ルベル先生は、日本ワインコンクールの審査員を努めておられ、日本には10回以上来ていらっしゃるとか。それだけに日本のワインについてもよくご存じです。

 当日は、ワインフロンティアリーダー養成プログラムの受講生はもちろん、日本各地でワインを造っている醸造家の方々や山梨県酒造組合の関係者など多くの人が来場され、非常に有意義な時間となりました。

ジル・ド・ルベル教授による夏期特別講演会が開催されました
ジル・ド・ルベル教授による夏期特別講演会が開催されました

ジル・ド・ルベル教授による夏期特別授業

 ボルドー大学醸造学部のジル・ド・ルベル教授による夏季特別授業が、7月19日(火)と7月20日(水)の2日間にわたり行われました。当日は、アサヒビール株式会社の洞口健一氏がフランス語から日本語への通訳をしてくださいました。

 一日目はワインのオフフレーバーについて授業が行われ、人により香りの捉え方がさまざまであることを科学的に説明してくださいました。また、ワインを醸造するにあたり、知っておかなければならないオフフレーバーとその発生要因について、説明と実際の香りを利いてみるという体験型の授業が行われました。受講生たちは、グラスに入った香りのサンプルを利き、それぞれ感じたことをメモしていました。また、実際のワインを使った利き酒も行い、どのような香りがするワインであるかについて詳しく説明を聞くことができました。

 二日目はルベル先生が暮らすフランス・ボルドー地区のブドウ栽培やワイン醸造についての授業が行われました。ボルドーには、ガロンヌ川とドルドーニュ川という二つの大きな川が流れていて、その川の周りの地区はそれぞれ個性を持った気象や土壌があり、そのことが各地区における異なるタイプのワインを造りだす原因になっていることなどを非常に詳しく説明してくださいました。夜は、先生を囲んで懇親会も開催され、先生の優しくてチャーミングな性格に、受講生たちもとてもリラックスをして多くの質問をしているのが印象的でした。

1日目「ワインのオフフレーバーについて」の授業

1日目「ワインのオフフレーバーについて」の授業

ジル・ド・ルベル先生(写真左)と通訳の洞口氏(写真右)

ジル・ド・ルベル先生(写真左)と通訳の洞口氏(写真右)

授業に真剣な様子の受講生

授業に真剣な様子の受講生

2日目「ボルドー地区のワインについて」の授業

2日目「ボルドー地区のワインについて」の授業

懇親会での楽しいひと時

懇親会での楽しいひと時

ワイナリー演習

 「ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム」の中に、「ワイナリー演習」という授業があります。この授業では、受講生が勤務しているワイナリーにお邪魔して、実際に働いている現場をお互いに見学しあうことはもとより、ワイナリーの歴史やワイン造りに対する各企業の考え方を学ぶという実践プログラムを用意しています。本年度は、受講生の勤務するワイナリーが山梨県の広いエリアに点在しているため、数回に分けての演習となりました。

 まず第一弾として、7月9日土曜日にマンズワイン株式会社さまとサントネージュ株式会社さまにお伺いしました。

 当日はあいにくの雨模様となりました。まず、最初に「マンズワイン株式会社のワイン醸造について」と題するビデオを鑑賞し、その後、醸造担当の武井さまに工場内を案内していただきました。

ワイナリー演習
ワイナリー演習
ワイナリー演習

 マンズワイン株式会社は1962年創業の老舗ワイナリーでキッコーマングループにより経営されています。「ワインがその土地を反映するものでなければ造る意味がない」と語られた武井さんの言葉が非常に印象に残りました。

ワイナリー演習

 最後にワインの利き酒をしました。
どんな場所でどのような工夫で造られているのか、直接質問することができて非常に勉強になりました。

 次にサントネージュワインさまに行きました。見学担当の方から会社概要とワイン造りについて、ビデオを見ながら説明がありました。次に工場内の見学をさせていただきました。

ワイナリー演習

細かな醸造中の話も聞くことができ、活発な意見交換の機会となりました。
サントネージュワイン様はアサヒビールグループで、「よいワイン造りは心から」をモットーに昭和22年よりワイン醸造をしてこられた老舗ワイナリーのひとつです。システム化された広い工場でしたが、ゆっくり丁寧に見学出来て、とても勉強になったと思います。

ワイナリー演習
ワイナリー演習

 第2弾のワイナリー演習は7月11日にシャトーメルシャン勝沼ワイナリーさまで行われました。シャトーメルシャンさまはキリンビールのグループ会社です。醸造課の小林さんがワイナリーの内部と機械の使い方について丁寧にわかりやすく説明してくださいました。また樽発酵や樽熟成についても実際の作業風景が目に浮かぶように説明してくださいました。

ワイナリー演習
ワイナリー演習ワイナリー演習

 第3弾として7月16日に敷島醸造さまに行きました。敷島醸造さんの圃場は急斜面を上ったところにありました。甲府盆地を一望できる広大な敷地にたくさんのブドウの樹が植えられていました。

ワイナリー演習
ワイナリー演習

 圃場の見学のあとは、飯沼さまの案内でワイナリーと貯蔵施設を見学しました。比較的小さなワイナリーで、手造り感がありました。そのあとは、ワインのテイステイングでした。最近の日本ワインブームで品薄になっているとか。これからますます目が離せないワイナリーばかりで、本当に良い勉強になりました。

ワイナリー演習
ワイナリー演習ワイナリー演習

実習の授業が続いています

 5月28日土曜日、基礎ワイン評価学特論の実習が行われました。当日は受講生が持ち寄った赤・白のワインの色の強度を色差計を用いて測定したり、ワインに含まれるフェノールや還元糖の定量の方法を学び、実際に測定してみました。製造環境にいても簡単に測定できるやり方を学び、実際の現場で分析できるようになることを目指します。

ワインの色を色差計で測定します
ワインの色を色差計で測定します

ワインの色を色差計で測定します

測定の仕方と理論を学びます

測定の仕方と理論を学びます

実習が始まりました

 5月21日土曜日、基礎ワイン醸造学特論の実習が行われました。当日は乳酸菌や酵母を顕微鏡で観察したり、マロラクティック発酵の活性測定をして、製造環境にいる微生物の形態とその働きについて学習しました。

実習が始まりました
実習が始まりました

乳酸菌を染色してから顕微鏡で観察します

実習が始まりました

有機酸の酸度の測定方法を学びます

外部講師による授業も始まっています

 外部講師による授業も始まり、5月19日木曜日はホテルニューオータニのソムリエ 谷 宣英先生の「ソムリエ学」の授業がありました。レストランでソムリエがお客様にワインをお勧めするときに必要な知識やマナーなどについて、いつもは聞けないレストランの裏方の話に受講生はワクワクした様子でした。後半には、ワイン4種類のテイステインングをしながら、「ワインをどのように表現し、短い時間でお客様にワインの個性をお知らせし、食事をより楽しんでいただくか」のテーマで、とても興味深い講義が行われました。

講義風景

講義風景

外部講師による授業も始まっています

平成28年度ワイン・フロンティアリーダー養成プログラムが開講しました

 2016年5月9日月曜日に、平成28年度 ワイン・フロンティアリーダー養成プログラムが開講しました。本年度は11名の受講生を迎えました。第1回目の授業は柳田教授による基礎ワイン醸造学(写真左)ワイン醸造の基礎を学びます。第2回目は岸本准教授による講義です。おいしいワインを造るためにこれからしばらくは、ワイン造りの決まり事や醸造方法を学習していきます。

柳田教授による基礎ワイン醸造学の様子

柳田教授による基礎ワイン醸造学の様子

講義風景

講義風景

シンポジウムが開催されました

 2016年3月22日火曜日、ベルクラシック甲府にて、山梨大学ワイン・フロンティアリーダー養成プログラムシンポジウムが開催されました。当日はたくさんの方にお越しいただきまして、盛会のうちに終了することができました。当日の講演会の様子について報告します。

 講演会はワイン科学センター奥田センター長の司会進行で始まりました。まず初めにシンポジウムに先立ち、島田学長による挨拶があり、引き続いて、黒澤学域長より「ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム」のカリキュラム説明と講義等の様子が紹介されました。

島田学長

島田学長

黒澤学域長

黒澤学域長

飯島 隆氏

飯島 隆氏

 講演会の始めの演者は、国税庁酒税課の飯島 隆氏でした。講演は「日本産酒類の振興の取り組みについて―ワイン表示ルールの策定と地理的表示制度の改正―」と題して行われ、昨年秋に制定されたワインの表示ルールについて、非常に詳しく説明がありました。また日本ワインが世界に向けて輸出を拡大している話もとても興味深い内容でした。今後3年間の中で、少しずつ、しかし着実に日本ワインとそれ以外のワインとの区別がついてくるのですね。

 次に、山梨県ワイン酒造協同組合理事長でKOJ(Koshu of Japan)委員長木田茂樹氏による、「EUにおけるKOJについて」と題しての講演が行われました。甲州がいまや日本だけはなく世界に評価されるワインに成長している話を聞いていると、とても明るい気分になります。

木田 茂樹氏

木田 茂樹氏

長谷川 純一氏

長谷川 純一氏

 最後に俺の株式会社「俺のフレンチTOKYO」支配人でソムリエの長谷川純一氏による「ソムリエが架けるワインの橋」と題する講演がありました。ワインとお客様を非常に大切にしている長谷川さんのお話と、輝くような笑顔がとても印象的でした。

 講演の最後に柳田ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム委員長より閉会の挨拶がありました。

柳田委員長

柳田委員長

 講演終了後、引き続き情報交換会が行われました。演者の先生方を交えてとても充実した時間になりました。

シンポジウムが開催されました

第1回事業評価委員会及び第2回プログラム推進会議の開催

 2016年3月22日火曜日、ベルクラシック甲府で、ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム第1回事業評価委員会及び第2回プログラム推進会議が開催されました。事業評価委員会では柳田委員長より、今年度の事業報告がなされ、その後、評価委員の先生方により本プログラムの評価をしていただきました。また推進会議では、本年度の事業報告とともに、来年度のプログラムの概要が説明されました。

第1回議場評価委員会の様子

第1回議場評価委員会の様子

第2回プログラム推進会議の様子

第2回プログラム推進会議の様子

オーストラリア研修報告

 2016年2月20日(土)より2月28日(日)までワイン・フロンティアリーダー養成プログラムのオーストラリア研修が行われました。受講者の中から希望者7名がアデレードに滞在し、南オーストラリアの銘醸地アデレードヒルズ、バロッサバレー、マクラーレンベイルのワイナリー9社とワインオーストラリア、アデレード大学、オーストラリアワイン研究所などの各研究機関の視察を行いました。

外部講師による授業(4)

 2015年12月2日(水)に池川総合ブドウ園の池川仁先生による「甲州ブドウのワイン醸造用栽培」という講義が行われました。
 近年、甲州から造られる日本ワインの品質が飛躍的に向上し、世界にも輸出されるようになりました。そんな甲州ブドウを食用でなくワイン醸造用に特化させて栽培する方法について授業が行われました。
 また12月3日(木)、4日(金)には山梨県果樹試験場の渡辺晃樹先生による「醸造ブドウの栽培技術について」の講義が行われました。多くの種類の醸造用ブドウを試験圃場で栽培し、ワイン醸造を行い、その特徴を研究していらっしゃる渡辺先生の講義は非常に実践的に感じました。受講生の中にワイン用ブドウを栽培している人が多いため、質疑応答が活発に行われました。

渡辺先生の講義風景

渡辺先生の講義風景

 12月10日(木)には基礎ワイナリー経営学特論の講義で「酒税法の実務に関して」と題し、甲府税務署の豊丸弘先生から講義いただきました。ワインはアルコール飲料なので、酒税法により製造や移動が厳しく管理されることから、受講生は熱心に聞き入っていました。

豊丸先生の講義風景

豊丸先生の講義風景

 12月17日(木)は山梨県福祉保健部の大澤かおり先生による「食品衛生関係法令」「山梨県食品衛生監視指導計画」「HACCPによる衛生管理」の講義が行われました。ワインは飲料であるため、衛生基準を順守して製造管理する必要があります。特に最近はHACCPによる管理方法の順守が品質安全管理に欠かせなくなってきました。受講生は全員がワイン製造にかかわっているため、関係法令の理解が重要です。

文部科学大臣認定 職業実践力育成プログラム(BP)に認定されました

文部科学大臣認定 職業実践力育成プログラム(BP)に認定されました

 2015年12月、山梨大学ワイン・フロンティアリーダー養成プログラムが文部科学大臣認定の職業実践力育成プログラム(BP)に認定されました。今後ともさらによりよい授業を提供できるように教職員一同さらに努力していく所存です。

外部講師による授業(3)

講義風景

講義風景

 2015年11月29日(土)マンズワインの松本氏によるワインの醸造方法についての講義が行われました。日本ワインを牽引する企業の方から、直接現場で行われているワイン醸造についての貴重なお話が聞けたことは、受講している学生一人一人にとって、今後どのようなスタイルのワインを造っていくのかを考えるのに、とても良い機会になったと思います。

内部講師による授業

 2015年11月27日(金)に山下裕之先生による「ブドウの省力栽培」という講義が行われました。
 近年農家の高齢化や若い世代の農家離れによる農業人口の減少が日本国内で問題になっていますが、ブドウ農家も例外ではありません。そのような問題の中で、ブドウ栽培をいかに省力化するか、マニュアル作りをして誰でもできる技術にしていくかということについて、大変興味深い授業が行われました。
 翌28日(土)には山梨大学生命環境学部附属小曲農場で、ブドウの冬季剪定の実習が行われました。山梨大学生命環境学部附属小曲農場は、甲府市農業センター小曲試験圃場の一部を借用して作られた総面積約2.6haの農場です。

遠く山々が見渡せる美しい小曲圃場圃場は中央道甲府南インターの近くの高速道路からも見えます

遠く山々が見渡せる美しい小曲圃場圃場は中央道甲府南インターの近くの高速道路からも見えます

講義を受けることができる建物もあります

講義を受けることができる建物もあります

 場内の畑やガラス温室では、山梨県の特産果樹であるブドウや桃のほか地域特性に適した数々の農作物の作付を行い教育・研究に利用しています。

山下先生が剪定方法を説明します

山下先生が剪定方法を説明します

天気に恵まれ爽やかな実習になりました

天気に恵まれ爽やかな実習になりました

 受講生は数人のグループに分かれて作業を行いました。長く伸びた枝を、来年の春芽が出てくるところを残し、余分な枝は切り落とします。残した枝の先には腐らないようにペーストを塗布しておきます。

実習終了時にはこんなにきれいになりました。春になるのが楽しみです。

実習終了時にはこんなにきれいになりました。
春になるのが楽しみです。

内部講師による授業と実習

 2015年11月25日(水)、26日(木)に鈴木俊二先生の講義と実習が「土壌分析」「ブドウの分子病理学」「ブドウの農薬科学」の3つのテーマに沿って行われました。25日の「土壌分析」ではブドウが植えられる土壌はどんなものが良いのかという講義を聞いた後、それぞれの受講生が自分の働くワイナリーの畑の土壌を持ってきて実習を行いました。受講生たちは、自分の働くブドウ畑の土がどんな成分から構成されているのか非常に興味があるようで、ワクワクしながら実習をしていました。

鈴木先生の講義風景

鈴木先生の講義風景

受講生の圃場から持ってきた土壌サンプル

受講生の圃場から持ってきた土壌サンプル

決められた量のサンプルを測りとります

決められた量のサンプルを測りとります

時間がたつと成分ごとに分かれてきます

時間がたつと成分ごとに分かれてきます

 26日の「ブドウの農薬科学」では講義のあと、「土壌1g中のバクテリアの数を調べる」という実習をしました。培地に生えてきたたくさんのバクテリアの数を一生懸命数えました。

実習のやり方を説明します

実習のやり方を説明します

慣れない手つきで実習しています

慣れない手つきで実習しています

内部講師による授業と実習
内部講師による授業と実習

恒温室に入れて24時間培養すると、土壌中のバクテリアが培地に育ってきます

第1回開発委員会を開催しました

第1回開発委員会を開催しました

 2015年11月24日(火)にワイン・フロンティアリーダー養成プログラム第1回開発委員会を開催しました。

 会議では、昨年度の事業報告や今年度のプログラムの進行状況の報告、さらに2016年3月に予定されているシンポジウムの日程の調整や講演者の選定について等の議題が話し合われました。

外部講師による授業(2)

 2015年11月19日(木)に山梨県ワインセンターの恩田匠先生による講義がありました。「山梨県ワインの高品質化について~スパークリングワイン研究を中心に~」というテーマで主に甲州のスパークリングワインの研究についてお話しされました。山梨ワインセンターは、地場ワインメーカーの技術ニーズへの対応と醸造技術の向上を推進するため、ワイン醸造、貯蔵、出荷管理技術の相談・支援、技術者育成及び試験研究などを行っている組織で、今までにたくさんの研究報告がなされています。今回はその中でも、甲州という品種で造るスパークリングワインの研究開発についての話をメインに、スパークリングワインの本場、フランスのシャンパーニュ地方のワイン造りについても詳しく説明してくださいました。

恩田先生の講義風景

恩田先生の講義風景

 また、2015年11月21日(土)には東京工科大学教授・高柳勉先生による「ブドウ果実成熟の生理学」の講義が行われました。ブドウの果実の成長と熟成について特に果実中に成長のステージに合わせて作られたり、消費されたりする物質について、1つ1つ丁寧に詳しく説明してくださいました。

高柳先生の授業風景

高柳先生の授業風景

外部講師による授業(1)

講義風景

講義風景

 2015年10月29日(土)独立行政法人酒類総合研究所の理事、後藤奈美先生による基礎ワイン評価額特論Ⅰ;(アントシアニンとプロアントシアニジン)および基礎ワインブランド学特論;(ブドウのDNA解析で解明された甲州の由来)という講義が行われました。赤ワインの色や渋みの成分の話ですが、最近の知見も交えとても貴重なお話をいただきました。また最近DNA解析によって由来が判明した甲州ぶどうについて、その方法や調査結果についての詳しい内容を講義していただきました。

授業再開しました

 山梨大学の社会人学び直し大学院プログラムの学生のほとんどはぶどう栽培とワイン醸造に携わっているため、ぶどうの収穫及びワイン造りの季節である8月から10月中旬までは授業がありませんでした。10月29日、久しぶりの授業を再開しました。今回の講師は株式会社ネオスペース代表取締役の樋口光仁先生。講義内容は地域食品ブランド学特論、29日と30日の二回の集中講義となりました。授業はデザイン学、商品プロデュース、マーケティング、ブランドについての考え方をもとに、どのように自社製品(ワイン)をブランディングしていくかという実践的な内容でした。学生は未来の自分のワインをイメージしながら熱心に講義を受けていました。

樋口先生

樋口先生

講義風景

試験醸造(1)収穫

カベルネソービニヨン

カベルネソービニヨン
今年は雨が多く色がうまくつきません

 2015年9月17日、山梨大学ワイン科学研究センターでカベルネソービニヨンの仕込みが行われました。

 大学院の生徒たちはぶどうをまず初めに、除梗破砕機と呼ばれる機械に入れて、ぶどうの房を軸から外す作業とぶどうの実を少しつぶす作業を行いました。

除梗破砕機

除梗破砕機

試験醸造(1)収穫

 少しつぶしたブドウを、大きなタンクに入れて酵母を入れ発酵させます。みんなわくわくしながら作業しています。

試験醸造(1)収穫

 山梨大学ワイン科学研究センターでは、毎年この季節になると試験醸造が始まります。2015年9月16日、雨の合間を見計らって、山梨大学大曲圃場でカベルネソービニヨンという名前のワイン用ブドウの収穫を行いました。

カベルネソービニヨン

カベルネソービニヨン
深く切れ込んだ葉っぱと濃い紫色の実が特徴のヨーロッパ系ブドウ品種です

 ワイン・フロンティアリーダープログラムの受講生たちは、ほとんどがワイナリーに就職またはワイナリー経営を行っているので、この時期は一年で最も忙しく、また日頃の学習の成果を大いに発揮できる時となります。そのため、授業はいったんお休みになり、みなさんがそれぞれの場所で活躍することになります。
 このプログラムに、山梨大学大学院から参加するメンバーがこの試験醸造に携わりました。

収穫風景

収穫風景

とれたブドウを山梨大学に運びます

とれたブドウを山梨大学に運びます

収穫したブドウは2010年に植えたので5年生、総収量は約250キロになりました。

ジル・ド・ルベル教授による講義

 2015年7月21日(火)、22日(水)ボルドー大学のジル・ド・ルベル教授によるワインの香気成分についての講義と、ボルドー地区の特徴とワインについての講義が行われました。

ジル・ド・ルベル先生

ジル・ド・ルベル先生

 ワインの香りの成分がどのタイミングでどこから生成されるのかという話を、実際の香りのサンプルとともに確かめながら授業が進められました。

講義風景(ルベル教授の右隣は通訳のアサヒビール株式会社の洞口さん)

講義風景
(ルベル教授の右隣は通訳のアサヒビール株式会社の洞口さん)

ワイナリー研修

 2015年6月13日(土)と20日(土)の2日間、ワイナリー研修を行いました。山梨県内の6か所のワイナリーを見学し、醸造家やワイナリーオーナーからぶどう栽培、ワイン生産や販売についての話を聞くことができました。

 勝沼醸造株式会社では醸造を担当する平井さんから、今挑戦している新しいワイン造りについて話を聞いた後、樽に熟成中のワインの利き酒をさせていただきました。

樽熟成中のワインを利き酒しました(勝沼醸造株式会社にて)

樽熟成中のワインを利き酒しました
(勝沼醸造株式会社にて)

 大和ブドウ酒株式会社では、日本古来のぶどう品種を大切に育ててワイン醸造を行うことで独自性をもたせることと、日本のぶどう品種を次の世代に継承するという会社の理念について説明していただくことができました。また力を入れているスパークリングワインについて利き酒させていただきました。

ワイナリーがもつ固有品種で造られたワインの利き酒をしました(大和葡萄酒株式会社にて)

ワイナリーがもつ固有品種で造られたワインの利き酒をしました
(大和葡萄酒株式会社にて)

 白百合醸造株式会社内田社長より、ワインのテイスティングの方法についてのお話や、ワイナリーを経営することの難しさについて話を聞くことができました。醸造所や隣接するガラス工房の見学のほか、圃場でぶどう造りについての話もありました。

ぶどう造りについて熱心にご指導くださる社長(白百合醸造株式会社にて)

ぶどう造りについて熱心にご指導くださる社長
(白百合醸造株式会社にて)

 勝沼最古のワイナリーでは落ち着いた雰囲気の中で勝沼のワインの歴史について勉強し、その後広い敷地内の醸造施設や年代を経たワインが並ぶセラー、圃場を見学しました。

ぶどう造りについて熱心にご指導くださる社長(白百合醸造株式会社にて)

(株式会社シャトー勝沼にて)

シャトー勝沼の圃場で栽培家の話を聞く受講生

シャトー勝沼の圃場で栽培家の話を聞く受講生
(株式会社シャトー勝沼にて)

 甲斐ワイナリー株式会社では圃場の説明と利き酒を行いました。以前日本酒の酒蔵だったという古い趣のある建物や調度品も生徒の目を引いたようでした。

醸造家の風間さんからバルベーラというイタリアのぶどう品種について、話をしていただきました(甲斐ワイナリー株式会社にて)

醸造家の風間さんからバルベーラというイタリアのぶどう品種について、話をしていただきました
(甲斐ワイナリー株式会社にて)

 三科社長より、岩崎醸造株式会社はぶどう栽培とワイン醸造をしていた130人が共同で設立した会社であることや、戦前戦後の勝沼地区でのワイン造りの歴史について学びました。

この古い大きな樽は今でも仕込みに使われている(岩崎醸造株式会社にて)

この古い大きな樽は今でも仕込みに使われている
(岩崎醸造株式会社にて)

岩崎醸造株式会社にて

(岩崎醸造株式会社にて)

ワインフロンティアリーダー養成講座開講

 2015年5月7日(木)より、ワインフロンティアリーダー養成プログラムが始動しました。初回は「ワイン醸造に関与する微生物とマロラクティク発酵」と題して、山梨大学ワイン科学センター 柳田藤寿教授による授業が行われました。

ワインフロンティアリーダー養成講座開講

このプログラムには実習が多く含まれています。

実習風景

実習風景

実習風景

実習風景

次に外部講師による授業の様子をいくつか紹介します。

 2015年5月11日(月)、明治学院大学 蛯原健介教授によるワイン法律学の授業が行われました。ヨーロッパにおけるワイン法の歴史や、原産地呼称制度についての概要などを講義していただきました。

授業風景

授業風景

 2015年5月21日(木)、日本ソムリエ協会の谷宣英さんによる「ソムリエのティスティング」という講義が行われました。谷さんは長年ソムリエとしてホテルニューオータニでご活躍されており、実際のワインテイスティングを取り入れながら、ワインをどのようにお客様に提供するかについてお話下さいました。

授業風景

授業風景

授業で使用したワイン

授業で使用したワイン

 また5月22日(金)は、コンラッド東京でソムリエを務める日本ソムリエ協会の森覚(もり・さとる)さんにお越しいただき、「ソムリエの資質と役割について」講義をしていただきました。ワインを飲む場所の雰囲気にあわせたワインの提供の仕方についてなど、ワインをお客様に届けるという視点から、大変貴重なお話を聞くことができました。

授業風景

授業風景

第2回 ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム推進会議

 2015年3月16日(月)13:00〜13:30に 第2回ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム推進会議を開催致しました。
 まず各推進委員に前田秀一郎 事業者(山梨大学長)から委嘱状が交付された。続いて 第1回の議事要録の確認、報告事項および平成27年度受講者選考と事業運営について審議され、滞りなく閉会されました。
 次回は12月を予定しています。

中央:前田学長

中央:前田学長

山梨大学ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム キックオフ&シンポジウム

 2015年3月16日(月)14:00〜18:30にて 文部科学省「高度人材養成のための社会人学び直し大学院プログラム」事業の「山梨大学ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム キックオフ&シンポジウム」が行われました。主催者あいさつ、事業概要説明、記念講演会および、情報交換会と進み、盛大なうちに幕を閉じる事ができました。

山梨大学ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム キックオフ&シンポジウム 山梨大学ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム キックオフ&シンポジウム 山梨大学ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム キックオフ&シンポジウム 山梨大学ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム キックオフ&シンポジウム 山梨大学ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム キックオフ&シンポジウム

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