山梨県のワイン用ブドウの生育気候を年毎にまとめています。
データはアメダスを用いています。また、平均データとして1986-2015を示しています。どのような条件がブドウの育成に適しているのかは、現在研究段階です。

有効積算気温(Growing Degree Days, GDD)

GDD = 日平均気温((最高気温-最低気温)/2)-10を4月1日~10月31日まで積算していきます。
ブドウでは、生育が始まるのが4月1日としています。また、平均気温が10℃以下の場合は、寒くてブドウが生育しないと考え、10℃を平均気温から引いています。また日平均気温が10℃以下の場合は0℃として積算していきます。品種によって暖かいところに向く品種や寒いところに向く品種がありますので、有効積算気温は指標として用いることが出来ますが、山梨の場合、標高差がかなりありますので、本当は畑ごとに考える必要があります。

積算日照時間

積算日照時間(Cumulative Sunshine Hours)

植物の生育に必要な光が1日の中で何時間得られたかを積算していきます。世界のブドウ産地では、ブドウの生育期は晴れていることが多いので、有効積算気温だけを考えた研究が多いのですが、我が国ではブドウの生育期にも雨が降りますので、日照時間は重要だと思います。一方で、日照時間がブドウの品質に影響を与える時期と、影響が少ない時期があるようで、詳細は今後の研究の進展で明らかになるでしょう。

なお、山梨県ワイン酒造組合が、ワインの品質への影響をまとめたヴィンテージチャートをまとめていますので、合わせてご参照ください。

勝沼の気候(PDF)

2020 2021 2022 2023
2016 2017 2018 2019

甲府の気候(PDF)

2020 2021 2022 2023
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