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研究内容

<ブドウ病理学>

● ワイン用ブドウ品種は一般にカビやウィルスなどの病原菌に対して非常に弱い。我々は耐病性ブドウの分子育種を目指し、その基盤となる基礎研究として病原菌(カビおよびウィルス)のブドウへの感染とそれに対するブドウの生体防御機構を遺伝子レベル、タンパク質レベルで解析している。
[キーワード] リスベラトロール、PRタンパク質、キチナーゼ、ユビキチン

● ワイン用ブドウ品種では「病気の発生=ブドウ収量の激減」を意味する。またブドウのウィルス感染はブドウ果実の品質低下を引き起こす。これを未然に防ぐためには病原菌、ウィルス感染ブドウの早期診断法の開発が必要である。我々はブドウの各種病原菌を検出する方法を開発しており、現在圃場実験のステージまで進めている。また、環境ストレスに対するブドウの生理反応も研究対象にしている。
[キーワード] ブドウ灰色かび病、ブドウ晩腐病、ブドウべと病、ウィルス病、熱ストレス、乾燥ストレス
参考資料

● 先ほどから述べている理由でブドウ栽培には「農薬」は欠かせない。しかしながら近年、特定の農薬に耐性を示す病原菌(耐性菌)が出現しており、今まで効果のあった農薬がまったく効かないという場面がよく見受けられる。現在では耐性菌の出現を考慮しながら農薬の種類、時期、散布量を管理する必要性がある。我々はこの現状を打破するための第一歩として、山梨県内に所在するワイナリーから病原菌を採集し、耐性菌の地域分布、耐性メカニズムの解明にあたっている。また拮抗微生物を利用した生物農薬の開発にも力を注いでいる。
[キーワード] 多剤耐性菌、地域分布、生物農薬、拮抗微生物





参考資料

<ブドウ生理学>

● 良いワインを醸造するためには良いブドウ果実が必須である。よって優良形質を持ったブドウ樹を栽培することが望ましい。ブドウは接木、挿し木で栽培されることから、理論的には、遺伝的に同じクローンが植えれている。しかしながら、芽状変異といった突然変異がブドウで頻繁に起こることも事実である。我々は優良形質の遺伝的マーカー、あるいは逆に形質劣化を引き起こす遺伝的マーカーを検索しており、将来的に「山梨大ブランド」の優良なブドウ苗木を提供していきたい。
[キーワード] マイクロサテライト、レトロトランスポゾン、ミトコンドリアDNA、SNPs






参考資料

● ブドウの優良形質の一つに「香り」がある。ブドウ果実が持つ香りはワインには欠かせない形質であるが、香りに主眼を置いた作物、果樹の分子育種は少ない。我々は香り高きブドウを育種するための基礎研究として、品種特有香の同定、その生合成経路、配糖体修飾経路の解明を行っている。これを解明することが、香り高いブドウ果実の分子育種に繋がる。
[キーワード] 香り成分、テルペン化合物、グリコシド結合、配糖体、官能評価

● ブドウの形質転換系は巨峰などで成功しているが、その形質転換効率は低く、問題が山積みである。我々はブドウ培養細胞系の安定的培養法、高確率な遺伝子導入法および植物体への高確率再分化法を検討している。また茎頂培養による変異体のスクリーニングも行っている。
[キーワード] 培養細胞、茎頂培養、Agrobacterium、パーティクルガン