2020・・・行事報告

3月5日 モンペリエSupAgro向けの授業配信

・毎年,フランスのモンペリエSupAgroから学生さんと教員の受け入れを行い,交流を行ってきました。本年はコロナのため,渡日がかないませんでしたので,受け入れ先の京都大学に協力し,授業を配信しました。今回は,日本酒やお茶,和食などの紹介もありました。
 

日本文化の紹介として,尺八を披露。Zoomでの配信は音切れなども起こり大変でした。

「Terroir and Typicity of Japanese wines」というタイトルで,日本のワイン技術を紹介しました。

12月24日  ブランデー蒸留

・工事の関係で,使わないと思われるワインを蒸留し,ブランデーに用途変更しています。Hand Madeと思われる小型蒸留器はコニャックから随分昔に輸入したもののようです。沸点の低い酢酸エチルやアセトアルデヒドから溶出され,エタノール,水,酢酸などの順で溶出しますが, 物理的に簡単ではありません。単式蒸留ですが,分縮など面白い効果もあり,よく考えられています。        

蒸留中は水蒸気に包まれます。

奥の釜で蒸留されたエタノールが手前の
冷却器で冷やされ液体となります。
     

液体となったエタノール溶液が出てきます。

比重計でエタノール濃度を監視します。

12月15日 修士2年の猪狩君が日本ブドウ・ワイン学会大会発表賞を受賞

・過日開催された日本ブドウ・ワイン学会の学会賞選考委員会が開かれ,厳正な審査の結果,山梨大学修士2年の猪狩太基君が大会発表賞に選ばれました。本年はオンライン開催でしたので,全体で1名だけの選出となりました。
 

大会発表賞を獲得した猪狩君。おめでとうございます!発表タイトルは「ブドウ中の BSA 非沈澱性タンニンの分布および醸造中の挙動」でした。


12月12日  ふくしまワイン広域連携協議会セミナー

・復興の一助になればと,福島のワイン産業を応援しています。ワイナリー数はまだ多くはありませんが,皆さんで協力する体制が出来ており,勉強会が開かれました。山梨大からも「ふくしまがワイン産地になるための条件とは?」というタイトルで発表をさせてもらいました。
 

畑の様子を視察。福島大の学生さんも勉強に来ていました

ワイナリー関係者の意見交換会
今年の状況や問題点について情報を共有

産官学交えての勉強会
オンラインでも多くの人が参加しています

12月7日  Oenoviti international 執行部会議

・Oenoviti internationalのZoom会議がフランス時間10:00から開始されました。今回は少し出席者が少ないようですが,フランス,オーストラリア,ウクライナなど,国際色豊かな会議です。 来年2回行うセミナーの内容について話し合いました。2月は持続的なワイン製造,11月はコロナ禍でのワインツーリズムについてセミナーを行います。 山梨大学ワイン科学情報共有事務局のメーリングリストに登録されている人には開催通知などをお送りいたします。
 

会議の様子
山梨大学からは横森先生と奥田が出席しました

セミナーの内容について検討中。温暖化,SO2代替品,官能検査方法などネタは沢山あります


12月5日〜6日 日本ブドウ・ワイン学会がありました

・名城大で開催されるはずでしたが,COVID-19のため,オンライン開催となりました。しかし,300人越えの参加者を得て,無事終了いたしました。通常ならワインを飲みながら行う学会なのですが,ちょっと寂しいですね。        

プログラムの様子。オンデマンド形式でしたので,皆さん,動画の作成に苦労されたようです。


11月  日本固有のワイン用ブドウ品種「甲州」のゲノム解読と特徴付けに成功

  白ブドウ品種「甲州」Vitis sp.cv.Koshu)をゲノムレベルで特徴付けした東京農業大学と山梨大学との共同研究成果が、植物科学雑誌「 Frontiers in Plant Science 」に掲載されました。
山梨大学HPの記事へリンク
論文名:Genomic characterization of Japanese indigenous wine grape Vitis sp. cv. Koshu
著者名:Keisuke Tanaka, Yu Hamaguchi, Shunji Suzuki Shinichi Enoki 責任著書
URL:https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpls.2020.532211/full


11月7日 山梨大学日本ワインオンラインセミナー

「日本を世界の銘醸地にするために:これまで産学で取り組んできた技術的成果と今後の展望と課題について」というテーマ で、横森先生にはワイン科学研究センターの創設や歴史について、大滝氏にはワイナリーの技術開発について、 岸本先生には大学におけるブドウ栽培技術の開発について、奥田先生にはワインの作り方や、産地・テロワールやワインに おける大学の役割について講演していただきました。
 ワインを造る人達は勉強しておりそんな人たちを「教育と科学」で支えるのが大学の立場であり、世界レベルになった日本 ワインを銘醸地レベルに上げるための「見えない努力」を一般向けに紹介しました。
 今回はコロナ感染対策として、対象を山梨大学の学生・教職員に限定して開催し、当日はセミナーの模様を 「シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリーフェスティバル2020」 で動画配信をしました。
 また,講演会終了後、シャトー・メルシャン 大滝氏を講師として「甲州種ワインのテロワール、製造法の違いを体験する テイスティング」を行いました。
 会場での受講者は21名、オンライン受講者は80名でした。  
【講演】



【テイスティング】


【おまけ】

10月下旬  ワイン研外構工事

・ワイン研の増設工事に伴い、敷地内の木々を伐採し、すっきりとしました。        

入口からの風景

        

木がなくなり広々としました。
     

ブドウ畑の方角の景色

伐採前のコルクの木

コルク伐採後


10月  ワイン製造実習

・ワイン製造実習が始まっています。        

畑での収穫作業。

工場での仕込み開始。

除梗機へブドウ投入しています。
     

赤ワイン用の葡萄。こちらは手作業です。

発酵が始まっています。

白ワイン用の葡萄を搾汁しています。
     


白ワイン

赤ワイン
     

ワイン瓶にコルク栓をしています


9月10日  Chardonnayの収穫

・ワイン製造の実験が始まっています。        

畑での収穫作業の様子です。まだ,日差しも強いのでちょっと大変ですね。

梅雨の長雨でベト病が蔓延し,収穫を心配していましたが,ご覧の様にきれいなChardonnayです。


8月20日  防空壕工事開始

・防空壕の雨漏りが深刻化し,工事することになりました。8月17日より重機が入りました。木がいくつか伐採され,すっきりしました。

8月18日  ワイン研ツアー


・ワイン科学研究センターの動画を作ってみました。

7月7日  国際会議,ウェビナーが開催されています

・ワイン科学研究センターが所属している国際的なコンソーシアム(ボルドー大学主管)では,総会とセミナーをオンラインで行いまいた。例によってフランス時間13:00開催とのことで,日本では20:00スタートになります。
セミナーではフランス,南アフリカ,スペイン,イタリア,アルゼンチン,中国,アメリカの先生が自分の国からコロナの対策について発表をしました。世界の状況がわかり,有意義な時間になりました。  

総会中!ボルドー大学から昨年の活動報告をしています。


6月16日  ワイン研の整備

・いくつかの予算獲得に成功し,老朽化した機材の更新に取り組んでいます。  

新調した発酵用タンク。大きく見えますが,120リットルの実験用。温度管理も出来ます。

ブランデー蒸留を考えています。ポットスチルの洗浄中。こんな事の出来る大学は日本にはないでしょう!


5月26日  Oenoviti International会議


・ワイン科学研究センターでは,2016年よりOenoviti internationalという世界的なコンソーシアムに入り,世界的な規模でワインの教育研究を行っています。本プロジェクトはボルドー大学が主管し,毎年,様々な国でシンポジウムや総会を行っています。
コロナの状況次第ですが,2021年はウクライナで,2022年は日本でシンポジウムを行うことになりそうです。

5月20日にZoomを用いて,打合せの会議がありました。国際的な会議で,フランス,イタリア,スペイン,オーストラリア,チリなどの先生が参加して,オンライン会議です。

COVID-19は世界中で猛威を振るっており,世界中の大学がZoom等で授業を行っています。このため,オンライン会議も2か月で普通のことになりました。もちろん,英語です。3カ月毎に会議をすることになりました。今後は,セミナーなどもオンラインになるでしょう。

COVID-19以降は,急速にグローバル化が進みそうです。

5月12日  猫ちゃんが,,,

・野良猫が居座っています。大変人慣れしており可愛いのです!しかし,自動ドアを開けて建物内に侵入。ついにSECOMを呼ぶ始末。  



 4月23日  2020年度も始まりましたが

・暖冬でしたが,最近になって寒い日が多くなっています。展葉が始まったブドウたちに遅霜の害がありませんように(左)!
・ワイン研では,農器具庫が立ちました。除草用の機械などを遠くまで取りに行かなくても大丈夫になりました(中)。
・本年度はいろいろ工事が予定されています。その準備として,地下セラーをキレイに片づけました(右)。   
  残念ながら恒例のガーデンパーティーは中止です。寂しい年度明けですね。

 

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